Codex CLI MCP連携|業務ツールに繋ぐ実装ガイド
Codex CLIでMCP(Model Context Protocol)サーバーを設定し、GitHub・Slack・Notionなど業務ツールと連携する手順を、設定ファイル例・トラブルシュート込みで整理しました。

「Codex CLI で社内ツールに繋ぎたい。MCP(Model Context Protocol)対応らしいが、Claude Code とは設定ファイルの場所が違うのか、書式が違うのか分からない」——導入から1ヶ月後のエンジニアから最も多い相談です。Codex CLI もMCPに対応しているため、Claude Code と同じMCPサーバー資産が再利用できます。
Codex CLI MCP連携|業務ツールに繋ぐ実装ガイド
本記事は、Codex CLIでMCPサーバーを設定し、業務で使う主要ツール(GitHub・Slack・Notion・社内DB)と連携する手順を、設定ファイル例とトラブルシュートまで含めて整理したものです。LiftBaseで Claude Code と Codex CLI が同じMCPサーバー群を共有して動かしているノウハウを公開します。
「Codex CLIだけでMCPを動かす」のではなく「Claude CodeとCodex CLIが共通MCPで社内ツールに繋がる状態を作る」のが本記事のゴールです。

Codex CLI のMCP対応状況
Codex CLI のMCP対応は、3つの観点で押さえます。
1. プロトコル準拠
Codex CLI はMCP公式仕様に準拠しており、Claude Code と同じMCPサーバー実装が動きます。GitHub・Slack・Notion等の公式・サードパーティサーバーがそのまま使えます。
2. 設定ファイルの場所
Codex CLI の設定は ~/.codex/config.toml。Claude Code は ~/.claude/mcp.json または <repo>/.mcp.json。書式は TOML 対 JSON で異なりますが、内容は同じMCPサーバー指定です。
3. 認証方法
ChatGPT Plus / Pro 契約のサブスク枠で動くため、別途 OpenAI API キーは不要です。MCPサーバー側のトークン(GitHub PAT・Slack Bot Token等)はサーバーごとに必要。
3観点のうち、最初に押さえるべきは「設定ファイルの場所」です。Claude Code から Codex CLI に MCP 設定を移植する際、書式変換だけが必要になるためです。

最初の1サーバー:GitHub MCPから始める理由
Codex CLI のMCP連携で失敗するエンジニアの共通点は「いきなり自社MCPを作る」ことです。Claude Code 編と同じく、公式サーバーから始めるのが定石です。
最初の1サーバーを選ぶ基準は3つ。
基準1:Claude Codeで実績があること
Claude Code で動かしている MCP サーバーはそのまま Codex CLI に移植できます。実績のあるサーバーから入るのが安全です。
基準2:エンジニア作業に直結すること
GitHub MCP は Issue 起票・PR 作成・リポジトリ検索など、日次の作業頻度が高い。30日で月30時間削減が見えます。
基準3:他観点への波及があること
GitHub MCP で「Codex CLI の MCP 起動・トラブルシュート」を体感しておくと、次の Slack / Notion 追加が楽になります。
3基準すべて満たすのは、ほぼ GitHub MCP です。Claude Code 側の .mcp.json から書式を変換すれば5分で動きます。

Codex CLI設定ファイル(~/.codex/config.toml)の書き方
Codex CLI のMCP設定はホームディレクトリの ~/.codex/config.toml に書きます。基本形を示します。
[mcp_servers.github]
command = "npx"
args = ["-y", "@modelcontextprotocol/server-github"]
[mcp_servers.github.env]
GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN = "ghp_xxxxx"
[mcp_servers.slack]
command = "npx"
args = ["-y", "@modelcontextprotocol/server-slack"]
[mcp_servers.slack.env]
SLACK_BOT_TOKEN = "xoxb-xxxxx"
SLACK_TEAM_ID = "T012345"
[mcp_servers.notion]
command = "npx"
args = ["-y", "@notionhq/notion-mcp-server"]
[mcp_servers.notion.env]
OPENAPI_MCP_HEADERS = '{"Authorization":"Bearer secret_xxx"}'
書き方の要点。
[mcp_servers.<name>]でサーバーごとの設定ブロックcommandとargsは MCP サーバーの起動コマンド[mcp_servers.<name>.env]で環境変数- 機密情報は
.envから読む形が望ましいが、TOML はネイティブで.env連携を持たないので、起動シェル側でexportしてからcodexを起動するか、config.toml.localのような秘匿ファイルに分離する運用
設定ファイルを書いたら Codex CLI を再起動するだけで MCP サーバーが認識されます。
Claude Code との設定共通化パターン
Claude Code と Codex CLI で同じMCPサーバー群を動かしたい場合、3パターンの管理戦略があります。
パターン1:両方の設定ファイルを別々にメンテ
最もシンプル。~/.claude/mcp.json と ~/.codex/config.toml を別個に書く。手作業でメンテするためズレが出やすい。
パターン2:JSON → TOML 変換スクリプト
Claude Codeの .mcp.json をマスタとし、jq + toml-cli などで Codex CLI 用 config.toml に変換するスクリプトを書く。マスタが1箇所になり整合性が取りやすい。
パターン3:環境変数で MCP 起動コマンドを共有
.env に GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN等を集約し、両ツールの設定ファイルで参照。トークン管理が .env に統一される。
3パターンのうち、中規模チーム(5〜10名)にはパターン2が現実解です。マスタ1箇所で済み、CIでの整合性チェックも楽。
Codex CLI MCP連携のリアル試算(10名チーム)
「MCP連携で月100時間削減」がどのくらいの規模感か、具体的に見ておきます。エンジニア10名・週40時間稼働のチームモデルで試算します。
| 連携 | 削減対象業務 | 月削減時間 |
|---|---|---|
| GitHub MCP | Issue起票・PR作成・コードレビュー記録 | 35h |
| Slack MCP | 開発進捗の通知・障害対応スレッド作成 | 20h |
| Notion MCP | 議事録・仕様書ドラフト・ナレッジ検索 | 30h |
| ファイルシステムMCP | ローカルドキュメント横断検索 | 15h |
| 合計 | 100h/月 |
時給5,000円換算で月50万円、年間600万円分の業務時間が浮く計算です。Claude Code とのMCP共通化により、両ツール合わせると月180時間以上の削減が出る事例もあります。
Codex CLI MCP連携でつまずく5つの罠
支援現場で繰り返し見てきた、ハマりやすい5つの罠を共有します。
罠1:設定ファイルパスを間違える
Claude Code は ~/.claude/mcp.json、Codex CLI は ~/.codex/config.toml。混同すると動きません。
罠2:TOML 書式エラー
Claude Code の JSON から手動で TOML に書き換えるとエスケープ・配列記法でミスりがち。@notionhq/notion-mcp-server のようなスコープ付きパッケージ名は文字列としてクォート必須。
罠3:APIキー・トークンを config.toml に直書き
config.toml をリポジトリにコミットすると認証情報が漏れます。.env から起動シェル経由で export するか、config.toml.local を .gitignore で除外する。
罠4:Claude Code とのトークン重複管理
両ツールで同じGitHub PATを別々に管理すると、ローテーションが面倒。.env に集約してチーム共有。
罠5:機密情報をMCP越しにAIへ流す
顧客個人情報・本番DB接続文字列・給与データを MCP で読めるようにするのは危険。OpenAIは学習オプトアウトを提供していますが、機密データはMCPで触らせない設計が原則です(出典:OpenAI Privacy Policy、Model Context Protocol 公式仕様)。
段階別ロードマップ:0-30日 / 31-60日 / 61-90日
実装の順序を、3フェーズに分けて整理します。
フェーズ1:0-30日(GitHub MCP移植)
- Claude Code の
.mcp.jsonの GitHub MCP を Codex CLI のconfig.tomlに移植 - 動作確認:
codexで「最近のIssueを要約して」を実行 - 月削減時間のベースライン計測
このフェーズの目的は「MCP移植のパターンを骨に入れる」ことです。
フェーズ2:31-60日(Slack/Notion追加・共通化スクリプト)
- Slack / Notion MCP を Codex CLI に追加
- Claude Code との設定共通化スクリプト(JSON → TOML変換)を実装
- チーム5名で MCP 共通フローを定着
60日時点で、Claude Code と Codex CLI が共通 MCP 群で動く状態を作ります。
フェーズ3:61-90日(自社MCP・運用監視)
- 独自業務ロジックのMCPサーバーを実装し、両ツールから呼べるように
- MCP 経由の機密情報アクセスを監査ログ化
- 月100時間削減を達成
90日時点で、MCP が「Claude Code 専用」から「マルチツール対応の社内インフラ」に格上げされます。
費用面:ChatGPT Plus / Pro 枠で課金なし
Codex CLI のMCP連携自体に追加課金はありません。ChatGPT Plus(月額20ドル前後)/ Pro(月額200ドル前後)の範囲内で動作します(最新の料金はOpenAI公式ChatGPT料金ページを必ず確認)。
中小企業のAI導入費用全体の相場感は月3万円から始めるAI導入費用の相場早見表に整理しています。
よくある質問
Q1. Claude Code のMCPサーバーをそのまま使えますか?
使えます。MCPはプロトコル仕様で、サーバー実装はクライアント中立です。GitHub・Slack・Notion等の公式・サードパーティサーバーはClaude Codeでも Codex CLI でも動きます。
Q2. 設定ファイルが TOML なのが面倒です
JSON をマスタにし、TOML に変換するスクリプトを書く(前述パターン2)か、両方手書きで保守する選択になります。@iarna/toml など Node.js のライブラリで簡単に変換できます。
Q3. プロジェクト固有の MCP 設定は?
Codex CLI はプロジェクト固有の .codex/config.toml も読み込みます。リポジトリごとに必要なMCPサーバーを切り替えたい場合、プロジェクト直下の .codex/config.toml を作成してください。
Q4. MCPサーバーが起動しない時は?
3点確認します:(a)command と args のパスが正しいか、(b)環境変数が読み込まれているか、(c)Codex CLI を再起動したか。codex --debug でログが詳細表示されます。
Q5. 失敗した場合のリスクは?
最大のリスクは「権限スコープが広すぎる MCP を介して情報漏洩・誤操作が起きる」ことです。これを避けるため、(a)最小権限の原則、(b)機密情報をMCPに流さない、(c)destructive 操作には事前確認、の3点を運用ルールに組み込んでください。
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ふんわりした疑問でも結構です。営業出身の代表 渋谷が直接お話しします。
執筆者プロフィール
渋谷祐太(しぶや ゆうた)|株式会社LiftBase 代表取締役CEO
学生時代に株式会社エス・エム・エスでインサイドセールスに従事し、顧客接点と業務プロセス設計の基礎を学ぶ。新卒で日本IBMに入社し、コンサルタントとして大手クライアントの業務改革・システム導入を担当。その後、ファインディ株式会社で事業企画としてプロダクトと事業の接続を経験。2024年9月に株式会社LiftBaseを創業し、代表取締役CEOに就任。AI導入が「実装段階で止まる」課題に向き合い、Claude Code・Codex を中心とした AI ネイティブな開発体制づくりを支援している。
「テクノロジーは、使い方次第でビジネスの構造そのものを変える力を持っている。中小企業の『あと一歩』の壁を、現場と経営の両方から越えていきます。」
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