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開発ノウハウ

AIエンジニアになるには|5段階ステップで現場に入る

AIエンジニアになるには何を順番にやればいいのか。学習・ポートフォリオ・案件参画・転職・継続成長の5段階で、未経験〜既存エンジニアまで使える実装ステップを公開します。

「AIエンジニアになりたい。でも何から手をつければいいか全然分からない。本もスクールも多すぎて、結局どれが正解?」——キャリア検討中の人から、本当によく聞く悩みです。「Pythonから学べ」「いや数学から」「資格を取れ」と言う人によって意見がバラバラで、迷ったまま3ヶ月が消えてしまう、というパターン、結構あります。

AIエンジニアになるには|5段階ステップで現場に入る

正解はシンプルで、「何を」より「どの順序で」が9割です。学習→ポートフォリオ→案件参画→転職→継続成長、この5段階を順番に踏めば、未経験でも3〜6ヶ月で現場に入れます。

この記事では、LiftBaseが実際に育成支援してきた人たちのリアルなステップを、未経験者と既存エンジニアの両方が使える形で整理しました。「漠然と学ぶ」のをやめて、段階ごとに完了条件をハッキリさせて進みましょう。

AIエンジニア なるには|アイキャッチ(OGP / 記事冒頭・配置: hero)

AIエンジニアになる5段階ステップ

5段階を最初に俯瞰します。

ステップ1:基礎学習(1-3ヶ月)
Python・LLM API・プロンプト設計・RAGの基礎をインプット。公式ドキュメント+手を動かす実装。

ステップ2:ポートフォリオ(3-4ヶ月目)
GitHubにAIアプリ3本を公開。チュートリアル写経ではなく、自分の業務課題を解決するアプリが評価される。

ステップ3:案件参画(5ヶ月目)
副業 or インターン経由で実務経験を獲得。Wantedly・Findy Freelance・知人紹介で月10-30万円の小規模案件から。

ステップ4:転職(6ヶ月目)
正社員AIエンジニアとして転職。年収400-600万円スタートが現実値(年代・経験次第)。

ステップ5:継続成長(入社後)
入社後1-2年で年収アップ。LLM・MLOps・データサイエンティストのうち1領域でスペシャリスト化、もしくはマネージャー転向。

5段階のうち、最初に押さえるべきは「ステップ1の領域選定」です。理由は次のH2で説明します。

diagram-1(5段階ステップ・配置: 1章末尾) - AIエンジニア なるには

領域選定の3基準:未経験ならLLM活用一択

ステップ1の落とし穴は「広く学びすぎる」ことです。AIエンジニアは大きく4職種に分かれますが、未経験は「LLM/生成AIエンジニア」一択です。

最初の1領域を選ぶ基準は3つ。

基準1:市場の伸び率

2024-2026年で LLM/生成AI 求人は5倍以上に増えています。機械学習エンジニアは横ばい、データサイエンティストは微減。狙う市場が大きいほうが転職成功率が高い。

基準2:学習コストと成果のスピード

LLM活用は Python+API+プロンプト で1ヶ月で動くアプリが作れます。機械学習は数学・統計の積み上げで半年〜1年かかる。短期間で成果を出したいならLLM一択。

基準3:既存業務知識の活かしやすさ

LLM活用は「特定業界の課題をLLMで解決する」案件が多く、営業・経理・人事・カスタマーサポートなど既存業務知識が直接活きます。未経験=経験ゼロではなく「業務経験+AI実装」の掛け算で差別化できる。

3基準すべて満たすのが「LLM/生成AI エンジニア」です。詳細は未経験から半年で転職するロードマップを参照ください。

diagram-2(5つの罠 NG/OK・配置: 罠章末尾) - AIエンジニア なるには

5段階別・具体タスクと完了条件

各段階の具体タスクと完了条件を整理します。

ステップ1:基礎学習(1-3ヶ月)

学ぶこと:Python基礎・OpenAI/Anthropic API・プロンプト設計・LangChain/LlamaIndex で RAG 実装

完了条件
– Pythonで FastAPI のRESTサーバーが書ける
– Claude/OpenAI API を叩いてチャットアプリが動く
– ベクトルDB(Chroma or pgvector)を使ったRAGが動く

推奨教材Python公式チュートリアルOpenAI公式ドキュメントAnthropic公式ドキュメント、LangChain or LlamaIndex の公式チュートリアル

ステップ2:ポートフォリオ(3-4ヶ月目)

作るもの:自分の業務課題を解決するAIアプリ3本

完了条件
– GitHubに3本のリポジトリ(READMEに使用技術・スクリーンショット・動作例)
– 各アプリのデモ動画(YouTube非公開リンク)
– Zenn or 個人ブログに学習ログ・実装解説を10本以上

推奨テーマ:「議事録要約Bot」「営業日報要約Bot」「レシートOCR+仕訳Bot」「カスタマーサポートFAQ Bot」など、業務直結の小さく確実なもの

ステップ3:案件参画(5ヶ月目)

やること:副業・インターン・週末コミット案件で実務経験

完了条件
– 月5-30万円の有償案件を1本以上獲得
– 顧客向けの動作する成果物(PR or 納品レポート)
– 案件主に推薦できる関係性

推奨チャネル:Findy Freelance、Wantedly Side、Lancers、LAPRAS、知人・前職経由のリファラル

ステップ4:転職(6ヶ月目)

やること:正社員AIエンジニアの内定獲得

完了条件
– 5-10社の面接
– 3社以上の内定提示
– 年収400-600万円(未経験スタート)/550-800万円(既存エンジニアからの転換)

推奨チャネル:Findy・LAPRAS・Wantedly・LinkedIn のスカウト、エージェント(レバテック・geechs等)併用

ステップ5:継続成長(入社後)

やること:1-2年でスペシャリスト化 or リード昇進

完了条件
– 入社1年で年収100-150万円アップ
– 担当領域でテックリードor チームマネージャー候補
– 社外への登壇・OSS貢献の実績

90日/180日/12ヶ月で見る到達目標

「半年後にどこまで行くべきか」の現実的なゴールを整理します。

期間 到達目標 想定年収
90日(3ヶ月) LLM API+RAG実装ができる / ポートフォリオ1本 0円(学習期)
180日(6ヶ月) 副業案件1本+正社員内定獲得 月35-50万円(年収420-600万円)
12ヶ月(1年) 入社後の昇給1回+副業継続 月50-70万円(年収600-840万円)

90日のゴールが達成できれば、その先は加速度的に進みます。逆に90日で挫折する人は、教材の選び方より「毎日30分の継続」ができていないだけのケースが多い。

AIエンジニアになる過程でつまずく5つの罠

支援現場で繰り返し見てきた、ハマりやすい5つの罠を共有します。

罠1:学ぶ範囲を絞らない

Python・統計・線形代数・深層学習・LLM・MLOps を並行で学ぼうとして頓挫。最初の3ヶ月は LLM活用1領域に絞る。

罠2:教材選びに時間を使いすぎる

「最高の教材」を探して1ヶ月使ってしまうパターン。公式ドキュメント+ChatGPT/Claude を先生にして即始める。

罠3:ポートフォリオが「Hello World」レベル

チュートリアルそのままをGitHubに置いても評価されない。自分の業務課題を解決する具体アプリにする。

罠4:副業案件を待ちすぎる

「実力がついてから」と案件参画を後回しにする。月3万円の小さな案件でも、実務経験ゼロより遥かに評価される。

罠5:転職活動を1社ずつやる

1社目に内定が出るまで2社目を受けないと、年収レンジが上がりません。最低3社、できれば5-10社の同時並行が前提。

5つの罠は、ステップに着手する前に押さえておきたい論点です。

よくある質問

Q1. 30代未経験でも本当になれますか?

なれます。LiftBaseで支援している未経験エンジニアの3割は30代以上です。20代より「業務経験を活かしたAI実装」の見せ方が重要。例:営業出身なら営業AIの実装事例、経理出身なら経理AIの実装事例。

Q2. プログラミング完全未経験でも大丈夫ですか?

可能ですが、ステップ1の期間が長くなります(3ヶ月→4-5ヶ月)。Python基礎にしっかり時間をかけてから、LLM API に進む。

Q3. 大学・大学院は必要ですか?

不要です。AI業界は学歴より「実装スキル+ポートフォリオ+業務経験」で評価される傾向が強い。学位は外資系の一部ポジション以外、必須条件ではありません。

Q4. 既存エンジニアからAIエンジニアへの転換期間は?

Webエンジニア・バックエンドエンジニア経験者なら3-4ヶ月で転換可能。Python・API・ベクトルDB の基礎を1ヶ月、ポートフォリオ作成に1-2ヶ月、転職活動に1ヶ月が標準。

Q5. 失敗した場合のリスクは?

最大のリスクは「6ヶ月学習したが転職市場で評価される実装スキルがついていない」ことです。これを避けるため、必ず(a)LLM活用1領域に絞る、(b)GitHubに動くアプリ3本、(c)月3万円でも有償案件を1本、を完了条件として守ってください。


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執筆者プロフィール

渋谷祐太(しぶや ゆうた)|株式会社LiftBase 代表取締役CEO

学生時代に株式会社エス・エム・エスでインサイドセールスに従事し、顧客接点と業務プロセス設計の基礎を学ぶ。新卒で日本IBMに入社し、コンサルタントとして大手クライアントの業務改革・システム導入を担当。その後、ファインディ株式会社で事業企画としてエンジニア採用・キャリア支援領域に関わる。2024年9月に株式会社LiftBaseを創業し、代表取締役CEOに就任。AI導入とAI人材育成の現場経験を活かし、未経験からAIエンジニアになりたい方の学習設計・案件マッチングを支援している。

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